ドクターズブログ
子どもの歯(乳歯)の虫歯を放っておいたらいけない理由
こんにちは、歯科医師の村瀬です。お子様のお口の中をチェックしていたら、ある日虫歯に気付いた…、
でもお子様が虫歯の治療を嫌がるし、いつか大人の歯(永久歯)に生え変わるのだから子どもの歯(乳歯)は虫歯の治療をしなくて大丈夫だよね?と思った事はありませんか?
今回は、子どもの歯(乳歯)の虫歯を放っておいたらいけない理由をお話させて頂きますね。
目次:
1 子どもの歯(乳歯) は大人の歯(永久歯) より虫歯になりやすい
2 子どもの歯(乳歯)の虫歯を放っておいたらいけない理由
3 子どもの歯(乳歯)の虫歯を予防するには
1 子どもの歯(乳歯)は大人の歯(永久歯)より虫歯になりやすい
子どもの歯(乳歯)が大人の歯(永久歯)より虫歯になりやすい理由はいくつかあります。
①エナメル質と象牙質の厚さが薄い
乳歯のエナメル質と象牙質の厚さは永久歯の約2分の1です。従って、乳歯が虫歯になるとすぐに神経にまで達してしまうので注意が必要です。
②歯質が柔らかい
乳歯は永久歯と違い、石灰化が進んでいない為、歯質が柔らかく、酸に溶けやすいです。従って、虫歯になりやすいです。
③乳歯の歯髄腔は永久歯より広い
歯には、歯の神経である歯髄が入っている歯髄腔という場所があります。その歯髄腔が乳歯は永久歯より広くなっています。歯髄角も突出している為、虫歯になるとすぐに神経にまで達してしまう事が多いです。
2 子どもの歯(乳歯)の虫歯を放っておいたらいけない理由
①歯並びを悪くする可能性がある
虫歯によって早い段階で乳歯が失われてしまうと、両隣の歯が倒れてきてしまい、永久歯の生えるスペースが得られず、歯並びが悪くなってしまったり、乳歯が抜ける時期や永久歯が生えてくる時期を乱す原因となります。
②虫歯菌は周りの歯にも感染広げる
虫歯菌は周りの歯にも感染を広げていく為、乳歯の下に埋まっている永久歯も虫歯菌に感染します。
従って、乳歯の虫歯がまだ生えてきていない永久歯に感染すると正常に発育出来ず、永久歯が生えてきた時点で歯質がボロボロになっている事もあり得ます。
3 子どもの歯(乳歯)の虫歯を予防するには
①食後は歯を磨く
食事やおやつの後は30分以内に歯を磨きましょう。この際に、歯の再石灰化を促す、フッ素入りの歯磨き粉を使用して虫歯を予防しましょう。
②仕上げ磨きをしましょう
お子様が頑張って歯みがきをしても磨き残しがありますので、大人の方が仕上げ磨きをして虫歯を予防しましょう。
③定期的に歯科医院を受診しましょう
定期的に歯科医院を受診する事で、虫歯にならないように予防したり、万が一虫歯になってしまっても、早期発見・早期治療ができます。
当院では、虫歯予防の為にブラッシング指導や、フッ素塗布などをおこなっております。
大切なお子様の歯を虫歯にさせないためにも、ぜひ当院へご相談下さい。
90年の歴史がある親知らずを抜くなら小倉南区の歯医者さん
医療法人 徳和会 上田歯科医院
院長・歯学博士 上田和茂
住所:福岡県北九州市小倉南区北方1丁目12-40 第一菊ビル2階
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