ドクターズブログ

親知らずは抜歯したほうがいいの?

こんにちは、歯科医師の吉用です。

今回のドクターズブログでは、親知らずについて書きたいと思います。



 

●なぜ親知らずって名前なの?

 

親知らずは第3大臼歯のことです。18歳から20代前半頃に生えてくるため、親が歯の生え始めを知らないことから親知らずという説があります。智歯や知歯という別名もあります。中には、生えてこない場合もあります。また、最近では顎が小さくなる傾向であったり、遺伝的な要因により、元々親知らずが無い人もいます。

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●親知らずがあると何が問題なの?

 

まっすぐに生えており、食事の際に正しく噛み合うことができる親知らずは全く問題ありません。

しかし、特に下あごの親知らずは横向きや斜めに生えることが多く、歯並びや隣りの歯の虫歯を生じたり悪影響を及ぼすことがあります。

 

① 虫歯

奥歯は通常でも虫歯になりやすい部位ですが、親知らずがあり、特に斜めにはえている場合、汚れが残りやすくなります。それにより、親知らずも隣の歯も虫歯になりやすくなります。

 

② 歯周病

歯周病も同様に親知らずの付近が不潔になることで生じます。最初は歯ぐきに軽い炎症を生じる程度であっても、汚れが残ったままになると、親知らずの周囲の骨が溶け、隣の歯を支えている骨まで溶け出してしまうことがあります。まれに腫れが強く出たり、膿が出る、口臭の原因となることがあります。

 

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③ 歯並びが悪くなる

意外なことかもしれませんが、親知らずが原因となり歯並びが悪くなることがあります。親知らずが斜めや横に倒れた状態で存在している場合、生えようとする力が隣の歯を通じて歯列全体に伝わります。これは矯正治療にも共通することですが、歯は持続的に力がかかることで移動するのです。最近、前歯がガタガタになってきた、噛み合わせた時の感じが変わってきた気がするなど、違和感を感じた場合、親知らずが原因となっている可能性があります。

 

④ 副鼻腔炎になることがある

上あごの親知らずの根っこ(歯根)は上顎洞という副鼻腔と非常に近いことがあります。親知らずの虫歯や歯周病が進行することで、副鼻腔炎(歯性上顎洞炎)を引き起こすことがあります。

 

 

●親知らずを抜くのは何歳くらいがいいの?

 

親知らずに気がついたら抜くことをおすすめします。もちろん、抜歯する必要のない親知らずもありますが。年齢が若いほど傷が治るスピードも早く、歯根(歯の根っこ)の形成も未熟であることもあり、抜歯の際の時間やその後の負担が軽くなる傾向にあります。しかし、年齢を重ねるほど骨が硬くなったり、骨と歯が一体化する傾向にあります。つまり、歯や周囲の骨を削る量が多くなり、出血や痛み、処置の時間、回復にかかる期間が大きくなり、いいことはありません。親知らずが生えている、親知らずのあたりに違和感や痛みがある場合には、抜歯をしたほうが良いか一度相談しましょう!

 

●抜歯の方法

 

こちらをご覧下さい。

     ↓

http://www.e7-e8.com/menu/pull.html

 



 

●抜歯した後のQ&A

 

Qうがいをあまりしない方がいいと聞いたことがあるのですが?

 

A:抜歯後はかさぶた(血餅)が出来るのですが、多少は唾液に溶けるために抜歯当日は血の味がします。血の味がするからといって何度もうがいをするとかさぶた(血餅)が脱落し、出血の原因や治癒不全の原因となります。抜歯当日は唾液をティッシュに出すか、軽く水を含み吐き出す程度にしてください。抜歯2日目以降は適度な強さでうがいを行い、口の中を綺麗に保つようにしてください。

 

 

Q歯磨きはどうしたらいいですか?

 

A:抜歯した部位の手前の歯まで傷が及んでいますので、その部位の歯を磨こうとすると縫った糸がほどけたり、治りかけの傷を痛めてしまう可能性があります。その歯以外は丁寧に歯磨きを行うようにしてください。口の中はできる限り清潔に保つようにして、抜歯した傷への感染を予防する必要があります。

 

 

Q食事は何か制限がありますか?

 

A:ありません。抜歯後は口が開けづらくなったり、食物が抜歯部位に当たると痛みが出ることがありますので、食べられるものを食べて頂ければと思います。酢の物や塩辛いもの、香辛料などは痛みの原因となる可能性があります。

 

 

Q抜いた穴に食べ物が入るのですが、どうしたらいいですか?

 

A:爪楊枝や綿棒で無理に取ろうとすることは避けてください。かさぶた(血餠)が取れてしまい、出血の原因や治癒不全の原因となります。通常の歯磨きやうがいで様子を見てください。来院された際に除去しますので、安心してください。

 

 

Q抜歯した後はいつ受診したらいいですか?

 

A:出血の可能性が高い場合や非常に難しい抜歯であった場合では翌日に受診を勧める場合がありますが、通常では2,3日後に受診をお願いしております。抜歯部位を糸で縫っている場合には1週間後に抜糸を行っております。

 

 

Q抜歯後は腫れますか?

 

A:上あごの親知らずの抜歯で腫れることはほとんどありません。しかし、下あごの親知らずの抜歯では歯ぐきを切ったり、周囲の骨を一部削ることがあります。このような場合、抜歯して2,3日後に腫れが出ることがあります。必ず腫れが出るわけではないのですが、親知らずの位置や生え方によって変わります。上田歯科医院では腫れが出にくいように、糸の縫い方を工夫したり、レーザーを用いております。腫れが出た場合、氷で冷やしすぎないようにしてください。冷やしすぎると血行が悪くなり、腫れが長引いたり、治りが悪くなる原因となります。濡れタオルや湿布を貼るのは構いません。

 

 

Q抜歯後にタバコやお酒は大丈夫ですか?

 

A:抜歯当日のアルコール摂取は血行が良くなり、出血の原因となります。出血のリスクが低くなる翌日以降は適度の量であれば飲酒は構わないと考えます。

 

タバコに関しては、血管を収縮させ、治癒不良や治癒遅延を起こすことがあります。少なくとも1週間は禁煙をおすすめします。

 

 

Qお風呂は入らない方がいいですか?

 

A:抜歯当日は血行が良くなる運動、飲酒、長風呂は出血の原因となります。当日はシャワーを浴びる程度でお願いします。翌日からは入浴に制限はありません。

 

Qもし腫れたらどのくらいでひくの?

 

A:腫れは抜歯後2~3日目がピークとなり、腫れが強くなるに従って痛みも強くなることがあります。それ以降は少しずつ腫れがひき、抜歯1週間後には腫れもほとんど気にならなくなることがほとんどとなります。しかし、腫れたときに氷やアイスノン等で冷やしていた場合、腫れがひきにくくなることがありますので、冷やしたいと思った場合には濡れタオル程度にするようにしてください。

 

 

 

Q昼休みに抜いて午後の通常勤務は可能ですか?

 

A:親知らずがよほど深く埋まっていたり、かなり難しいような抜歯でなければ通常通りの生活は可能だと思います。しかし、なかなか血が止まらない場合や、なかなか歯が抜けてこないため時間が非常にかかることもあります。抜歯は思っている以上に身体に負担がかかっていることもあるため、親知らずの抜歯であれば一日用事がない日にちを選んでいただくことをおすすめいたします。

 

 

Q親知らずを抜歯するのであれば社会人になる前がいい?

 

A:社会人になり就職してからではなかなか休みをとることができなかったり、痛みがあっても我慢しなくてはならない状況はみなさん経験があるのではないでしょうか?また、お子さんが生まれてからだと尚更病院に行く時間がとれないこともあるでしょう。親知らずの生え方次第では痛みがいつ痛みが出たり、腫れたりするかわかりません。将来的に仕事や子育てに影響が出る可能性もあるため、社会人になる前に親知らずを抜歯しておくことをおすすめいたします。

 

 

QOLや働く女性も親知らずを抜きにくることもありますか?

 

A:もちろんあります。将来的に歯並びに影響する可能性があるため、気にされて抜歯する方がいらっしゃいます。

抜歯を行うと顔が腫れるのではないか?痛い?など様々な不安を抱えていらっしゃる方が多いと思います。その場合にはぜひご相談ください。

 

何か親知らずで気になることがあれば、気軽に相談してくださいね!!

 

今日のまとめ

 

●症状がなくても親知らずは抜いたほうが良いことが多い

●放っておくと隣の歯や副鼻腔などへの影響を及ぼすことがある

●抜いたほうがよいか、まずは相談・診察を

093-921-1806

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